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宮中や貴族達は年2回、素材や染めの色、扇の素材までも「夏装束」と「冬装束」に変えていました。
鎌倉時代になると衣類だけでなく、御簾(みす)や畳など室内の調度品も「衣替え」するようになりました。
江戸時代には、武家社会では季節の移り変わりに合わせて年4回の「衣替え」が定められ、それが庶民にも広まってゆきました
この年4回の素材選びは、今でも和服のしきたりに残っています。10月〜5月は袷(あわせ)、6月と9月は単衣(ひとえ)、7月と8月は薄物といった具合です。ただ真冬に関しては、暖房効率の低い江戸時代のことですから、綿入れの着物を着たようです。
絵柄も、季節に合ったものか、季節を少しだけ先取りしたものを着る方が洒落ていたようです。
明治時代には、学校や官公庁などで制服を着用するようになり、年2回(6月1日と10月1日)に「衣替え」を行うようになり、それが現在でも続いています。
それにしても、日本の文化は素晴らしいですね。四季がはっきりしているからかもしれませんが、季節の移り変わりを楽しみ、それを衣食住に取り込む。それには、自然を感じ、愛でる心がなければできません。日本人として、昔から受け継がれてきた、この心を大切にしたいものです。
◆もう「衣替え」は済みましたか?◆
季節が終わった服は、念入りに洗濯をして(必要ならクリーニングに出し)、収納箱にしまう。「衣替え」は衣類を大切にするためにも、とてもよい風習だと思います。
あなたのタンスに数回しか着ていない服はありませんか?タンスの奥で、カビや虫食いしているかもしれませんよ。あまり着ない服はリサイクルに!女性物は流行に左右されるデザインが多いので、早めに判断した方がいいですよ。
逆にいつも好んで着ている服もあるはずです。気に入った服だからこそ、来年も着れるように手入れをして休ませてあげましょう。
◆防虫剤◆
この時期よく売れるのが「衣類の防虫剤」です。特に年輩の方は、よく使います。昔は衣類を大切にしましたし、絹やウールなど天然素材が多かったこともあるでしょう。でも今は衣服の価値や素材だけでなく、とりまく環境も変わってきています。
昔は通気性のよい家に住んでいましたから、あの臭いナフタリンや樟脳の香りも、気にならなかったかもしれません。
しかし今は気密性が高く冬でも暖かい家に住んでいますから、防虫剤が温められて揮発しやすくなり、知らないうちに部屋の中に充満していることもあり得ます。環境ホルモン(内分泌撹乱物質)が問題になっていますが、これでは自分自身がその原因を招いていることになってしまいます。
現在の防虫剤は、ピレスロイド系が多くなり、パラジクロルベンゼン、樟脳、ナフタリンなどは少なくなってきています。ピレスロイド系は臭いがないので人気があるようですが、その分その危険性に気が付かないこともあります。
メーカー側の説明では、「防虫剤は気密性の高い衣装ケースに使用することを想定して作られているので、タンスやクローゼットで使用すると、揮発した成分が漏れ出て室内汚染の原因になるので、換気を行うように」とのこと。
それから、種類の違う防虫剤を一つのケース内で使用することも危険ですし、防虫剤が高温で揮発してプラスチックのハンガーが溶けてしまった例もあります。
防虫剤だけでなく、とにかく便利になった世の中ですが、長い目で見て本当に自分のためによいのか、考えさせられますね。
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