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日本人は世界で最もお風呂好きな民族ですが、これも豊かな水や火山地帯から湧き出る温泉のおかげですね。しかし、その日本人も負けるほどのお風呂好きが「古代ローマ人」。古代ローマ帝国時代には数多くの公共浴場が建設され、ローマ人達の社交場としてにぎわっていました。その中でも今も遺跡の残る「カラカラ浴場」は1600人が利用出来るような大規模な施設だったようです。またその内容も実に充実していて、湯温の違ういくつかのお風呂・サウナ・オイル(香油)を塗る部屋・スポーツ施設・図書館などが設けられていました。
英語でお風呂のことを「Bath(バス)」と言いますが、これも古代ローマ人が関わっています。この言葉の由来であるイギリス南西部の街・バース(Bath)は古代ローマ人が築いた温泉地で、その後イギリスの王族や貴族達の保養地として栄えた美しい街です。今でもその遺跡がミュージアムとして残されていて、温泉も湧き出ています。
さて「クアハウス」はドイツ語で温泉療養所のことを指しますが、日本でもこのような名前をつけた施設が女性達に人気です。その名の通
り「クア(英語でcure)」は「治療」と言う意味で、 入浴することがいかに健康に大切かがうかがえます。
そこで効果的な入浴法や、入浴時のハーブやエッセンシャルオイルを利用法をご紹介しましょう。
「かけ湯」
いきなり湯船に入るのは、冷たいプールに急に飛び込むことと同じぐらい体に負担がかかります。足先から上部に向かって「かけ湯」をしていくことで、血圧も徐々に上昇し、入浴前の準備が整えられます。
「全身浴」体をシャッキ!とさせたい時。
肩まで浸かる全身浴では、やや熱めの温度(40度より熱め)で数分間浸かるのがおすすめです。
熱いお湯と水圧が交感神経を刺激し、心身を活動的にしてくれますから外出前の入浴に向いています。子供の頃「肩まで浸かって、100まで数えなさい。」と言われた経験をお持ちの方も多いでしょうが、全身浴で長湯をするのは体に負担がかかりすぎます。
「半身浴」疲れを癒し、リラックスしたい時。体が弱っている時・高血圧・心臓の弱い方・冷え性・乾燥肌の方などにも。
胸の下あたりまでお湯に浸かる方法です。ややぬるめの温度(40度より低め)でじっくりと入浴します。肩が寒いと感じる時はタオルをかけて下さい。
日本の深いお風呂では全身にかなりの水圧がかかっています。全身浴では内臓や 血液循環が圧迫され多量
の血液が心臓に流れ込みます。それを押し出すため、心臓には大きな負担がかかります。また浮力で内臓が持ち上がり、肺が小さくなるので呼吸数も増え、息苦しく感じます。半身欲はそのような負担が少ない分、副交感神経が刺激されリラックス出来ます。これと同じく「寝浴」と言う方法もあります。洋式の細長い湯船に浅くお湯を入れ、仰向けに寝て入浴します。浅い分だけ水圧も少ないと言うわけです。
ゆっくり入れますので、体が芯まで温まり、疲れを癒し・冷えからくる様々な不調を改善してくれます。むくみは、水圧による血液やリンパ液の心臓部への押し戻しで改善されます。
これからの季節は肌が乾燥しやすくなります。 熱いお風呂は肌をガードする皮脂が落ちやすいので、ぬ
るめのお湯の方が美容面でもメリットがあります。
「座浴」「腰湯」下半身にトラブルがある方。
文字通り腰のあたりまでをお湯に浸ける方法や、たらいなどでおしりの部分を浸ける方法です。アロマテラピーでは、痔・膀胱炎・膣炎など局部にトラブルがある時に、エッセンシャルオイルの効果
をその部分だけに効率よく使いたい時に適しています。痔にはサイプレス&ゼラニウム、膀胱炎や膣炎にはラベンダー&ティートリーのブレンドがおすすめです。これは室内をよく温めないと体が冷えてしまいますのでご注意を。
「手浴」眼精疲労・頭痛・肩こり・風邪の時など。
「足浴」冷え性・むくみ・生理の不調などの他、体全体の疲労や不調。
手や足を熱めのお湯(40度より熱め) に数分間浸けます。手浴は上半身、足は下半身の不調を改善してくれると言われますが、リフレクソロジーに代表されるように足裏には体全体につながる神経反射点があります。ですから足浴は体全体に効果
がありますし、お風呂に入れない時でも出来ます。
<入浴時にハーブ&エッセンシャルオイルを!>
ハーバル・バス
フレッシュやドライのハーブを浮かべるだけでハーバル・バスになります。ハーブをタオルやてぬ
ぐいに包むか、お茶用紙パクや布袋などに入れれば後始末も簡単です。ハーブを煮出してその浸出液をお風呂に入れたり、沸かし湯の場合は沸かす時にハーブの入った袋を入れた方が、ハーブの成分がよく出て効果
的。毛穴が開いて血行がよい分、入浴時はハーブの成分が体内に浸透しやすくなっています。またお湯に何かを入れることは「湯あたり」がやわらかくなり肌へのチクチク感がなくなります。
アロマ・バス
エッセンシャルオイルを5滴ほど(ブレンドする時も合計が5滴前後に)をお風呂に落とせばアロマ・バスになります。座浴・手浴・足浴など部分浴の時は1、2滴。ペパーミント・ユーカリのように刺激性のある香りは少なめに。イランイランやクラリセージも多すぎると気分が悪くなったりしますので多く入れすぎないように注意。エッセンシャルオイルは油性成分ですので、お湯に溶けずお風呂に浮いている状態です。よくかき混ぜて分散させてから入浴するか、植物性オイル・アルコール・グリセリン・ミルク・生クリーム・ハチミツなどに混ぜ合わせてからお風呂に入れるとよいでしょう。
スッキリ爽やか朝の入浴に
ハーブ&アロマ・・・ペパーミント・ローズマリー・レモングラスなど
リッラクスし安眠を誘う夜の入浴に
ハーブ・・・ラベンダー・カモマイルジャーマン・ リンデン・オレンジフラワーなど
アロマ・・・ラベンダー・カモマイルジャーマン・マージョラム・オレンジ・イランイランなど
女性のホルモンや皮脂のバランスを整え美しく
ハーブ&アロマ・・・ ローズ・ゼラニウムなど
風邪気味の時
ハーブ・・・ユーカリ・カモマイルジャーマン・ローズマリー・ラベンダーなど
アロマ・・・上記の他に、サンダルウッド ・フランキンセンスなど
<手作り入浴剤>
天然塩・スキムミルク・米ぬか30g(1回分)に、ドライハーブ(パウダー状がよりよい
)やエッセンシャルオイルを加え、混ぜ合わせる。
また「アロマ・バス」でご紹介しましたが、植物性オイル・アルコール・グリセリン・ミルク・生クリーム・ハチミツなどにエッセンシャルオイルを混ぜ合わせても。
発砲入浴剤(バス・フィズ)は、お湯に溶けると炭酸ガスの泡を発生し血行を促進してくれます。材料さえ揃えば簡単ですので、是非作ってみて下さい。
●発砲入浴剤( 約4、5個分)
重曹・・・1カップ(約250g)
クエン酸・・・1/2カップ弱(約100g)
コーンスターチ又は塩・・・1/2カップ弱(約100g)
植物性オイル又はグリセリン・・・小さじ2
水・・・適宜
エッセンシャルオイル 15〜20滴
ボウルに重曹・クエン酸・コーンスターチ(又は塩)を入れ、別の容器に混ぜ合わせておいた植物性オイル(又はグリセリン)とエッセンシャルオイルを、徐々に加えながら混ぜ合わせる。「ややしっとり」が目安だが、湿度が低い季節は水分を加えて調節。
水分を入れ過ぎると固くなって発砲しにくくなる。手で丸めてもよいが、クッキー型や氷を作る容器などに押し込んで作ると簡単で形よく出来上がる。
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