2001年7月・Advise For Seasons
HEENAヘア・トリートメント&タトゥー

最近は美容院でヘンナ・パウダー(ヘンナとも呼びます)を使ったヘアー・トリートメントを行うお店が多くなりました。
ヘンナ・パウダー(ヘナとも呼びます)は、ミソハギ科・低木・多年草の葉や茎を乾燥しパウダーにしたものです。
インドなど熱帯の国々から輸入されますが、産地により様々な性質があります。ヘンナの葉の部分だけパウダーにした物が高品質で抹茶色をしています。染髪用ヘンナにはヘンナ以外の染料(植物・鉱物・合成染料など)がブレンドされ発色がよく、色のバリエーションがあります。

ヘンナはクレオパトラも髪や爪を美しく見せる為に使っていたと言われ、インドのアーユルベーダ(伝承医療)ではヘンナの冷却殺菌効果を利用して切り傷・火傷・打撲・皮膚病の治療や体内の冷却(鎮静)や頭痛・肝臓病などに利用されてきました。黒髪が美の象徴であるインド周辺の国々では、ヘンナに他の植物や鉱物を混ぜ合わせた「ブラック・ヘンナ」で髪を染めます。また現在でも富と幸せの女神ラクシュミーからの祝福を願い、結婚式には手足に繊細で美しい模様のヘンナ・タトゥーをほどこす習慣があります。

ヘンナがヘア・トリートメントに使われる理由は、上記のアーユルベーダのところでご説明したように頭皮を健康にするだけでなく、髪のタンパク質(ケラチン)と結合する際に表面に薄い膜を作りキューティクルを保護します。それで紫外線などのダメージから髪を守り、艶やクシ通りがよくなるのです。逆を返すと傷みがひどくタンパク質の少ない髪には効果が薄れます。
ヘンナには赤色に発色するローソンという色素が含まれていますので、やはり髪のタンパク質と結合することによって髪が染まります。ナチュラルなヘンナは白髪を赤味のあるオレンジ色に染め、黒髪はヘンナを使い続けることによって赤系のヘアマニキュアをした感じになり、髪が軽い印象に変わっていきます。ブラックやブラウンに染める場合には、染料をブレンドしたヘンナを使います。

夏の肌のワンポイントにヘンナ・タトゥーも楽しんで下さい。ヘンナを使って肌にお好きな図柄を描きます。およそ1週間で消えてしまいますので、お子様のいらっしゃる方は夏休みに遊び感覚で楽しんでもいいですね。自然が私達にもたらしてくれる楽しみを体験することが出来ます。

それでは!ヘンナを使って健やかな夏をお過ごし下さい。

<ヘア・トリートメント及びカラーリング>
・準備する物
 ヘンナ・パウダー(ショートヘア・大さじ2〜3杯、ロングヘア・大さじ3〜4杯)、
 ボウル、スプーン、薄手のゴム手袋、生えぎわを守る為のクリーム、
 シャワーキャップ(ポリラップで代用もしても可)、
 服を汚さないようタオルを首に巻いたり、床に新聞紙を敷く

 *ヘンナ・パウダーを溶く際に、下記のものを加えるとより効果が高まります。
 簡単に済ませたい時は、熱湯
 卵(傷んだ髪にタンパク質を補い、ヘンナが結合しやすくする)
 卵黄・植物性オイル(保護)
 カモマイルの浸出液(頭皮の保護と色をマイルドにしたい時)
 コーヒー・紅茶・ウーロン茶の浸出液(染髪の効果を高める・色に深みを加える)
 お酢・レモン汁・クエン酸(溶液を酸性にして発色を高める、頭皮や肌に付いてしまった時のふき取りにも)

1,ヘンナ・パウダーを上記のようなお好みの物で溶きます。固さの目安はマヨネーズぐらい。
  *肌の反応がご心配な方は、腕の内側でパッチテストをおすすめします。
2,服や床が汚れてもいいようにタオルや新聞紙を敷きます。
  髪の生えぎわにクリームを塗ったり、耳をポリラップで覆ったりします。
3,ゴム手袋をはめて、髪の根本から毛先にむかって、髪全体にまんべんなく塗りつけます。
4,サランラップで髪全体を包み、さらに蒸しタオルを乗せ、
  あればシャワーキャップをかぶり熱を逃がさないようにします。
  *熱を加える程ヘンナの効果が上がります。蒸しタオルは冷めたら熱いものと交換。
    ラップの上からドライヤーをかけてもいいです。
5,約2時間程で洗い流します。時間が長い程よく染まりますので、そのまま一晩おくのもいいです。
白髪やブリーチした髪の方がヘンナ本来の色が出やすいです。

<タトゥー>
数時間置いてから洗い流す。


1,厚手のビニール袋にヘンナ・パウダーを入れ、上記の髪の時と同じくお好みの物を加え、
  マヨネーズぐらいの固さにします。レモン汁とお砂糖を加えるのがおすすめです。
2,ビニールの底の片端をほんの少しだけ切り、絞り出しながら図案を描きます。
  小さく切れば細い線が描けますが、ヘンナパウダーのキメが荒いものは出にくくなり、
  ビニールが破れてしまうこともありますので注意。
  筆や割り箸を削ったもの・つまようじなどを使うのもよいです。
3,「描く」よ言うより、ヘンナを肌に乗せていく感じにして、数時間置きます。
  *乾くと発色が止まってしまいます。ウエットテッシュやコットンで覆い、
    再び水分を含ませたりすると発色がよくなります。この時もレモン水にすると発色がよいです。
4,数時間おき(発色の様子を見て判断)、最後は乾燥させた後、ボロボロとヘンナを落とし、軽く洗い流します。
肌のタンパクと反応して、日を追うごとに発色がよくなったりします。その後1週間程で消えてしまいます。
*ヘアと同じく、肌の反応がご心配な方は、腕の内側でパッチテストをおすすめします。


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